1)筋緊張性肩こり:いわゆる肩こり(筋肉血液循環不全による痛み、だるさ)
ストレス、神経の使いすぎ、目の使いすぎ、虫歯などにより首の周りの筋肉が緊張し、 肩こり、背部痛、頭痛が発症します。
2)頚椎椎間板ヘルニア/頚部椎間板症
椎間板の突出により肩こりや上肢痛、背部痛、頭痛が発症します。首や肩甲骨や上肢に痺れを伴うこともあります。30〜50歳代に多く、悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になります。
3)変形性頚椎症
椎間板が変性しつぶれ、その上下の椎骨の突出を伴うことにより肩こりや上肢痛、背部痛、頭痛が発症します。
4)頚椎辷り症
椎間板を中心に上下の椎骨が前後にずれることにより、肩こりや上肢痛、背部痛、頭痛などが発症します。
5)頚椎脊柱管狭窄症
脊柱管を通る神経が、その周りの椎骨や椎間板により圧迫されることにより、肩こりや上肢痛、背部痛、頭痛などが発症します。
6)後縦靭帯骨化症
椎体の後方(脊柱管の前方)の靭帯が骨化し、神経を圧迫すことにより肩こりや上肢痛、背部痛、頭痛などが発症します。
7)頚椎捻挫に伴う外傷性頚部症候群/むち打ち症
交通事故等外傷によって急激な首の曲げ伸ばしが生じ、頚椎後部を支えている靭帯の損傷が起こり、肩こり、頚部痛が発症します。
8)その他
※ 2)〜7)は首の骨や軟骨の異常で、肩こりを訴える方の80%以上の方が首が原因となっています。
※ 鑑別診断するには、レントゲン検査、理学的検査等の詳しい検査が必要です。